グランドセイコー コレクション
東京オリンピック(1964)に使用をされた、同型のストップ・ウオッチを展示しています
2020年の東京オリンピックまで、あと1年。
そこで、前回の東京オリンピック(1964年)で競技に使用をされた、同型のストップ・ウオッチとクリスタルクロノメーターを店内に展示をしております。
当時の公式時計はセイコー。セイコーは36機種1278個の時計器材を使い東京オリンピックの公式時計を務めました。
ストップ・ウオッチは、第二精工舎製。計測誤差を補正する機能を搭載。世界初となるスプリットセコンド・ストップウオッチ(5分の1秒計)
1963年セイコーのカタログによると、当時の値段は、¥24,000
クリスタルクロノメーターは、長距離レース用の親時計として、マラソン、ヨットやロードレース、馬術競技などで使用をされました。
1967年のカタログによると、当時の値段は、¥125,000
最初は木製の箱に入れらていましたが、のちにプラスチックのケースに変更をされました。(展示しているクロノメーターは、残念ながらケースはありません。)
1970年大阪万博のタイムカプセルに入れられた腕時計
時代を象徴する文化や品物を封印し、後世に現代文明を伝えようというタイムカプセルが眠っています。その中にセイコーの腕時計が入れられています。残念ながら、セイコーには、腕時計の写真が残っておらず、PanasonicのHP、タイム・カプセルEXPO‘70に写真が掲載されております。https://panasonic.co.jp/history/timecapsule/ (収納品リスト-自然科学分野)
値段が男性用¥91,000 女性用¥61,000で当時としては、かなりの高価だったと思います。
セイコーにあらためて問い合わせたところ、やはり、画像は残っていないということでした。下の画像は、ほぼ同型機で、実際に収納さらたのはブレスレット使用。毎時36,000振動のCal.6145をベースに曜日表示を追加したデイデイト装備モデルでした。
男性用と女性用、ペアウオッチになっていないのは、当時は「お揃いの腕時計をする」などという概念がなかったからだそうです。
精度を第一に追及する男性ウオッチ、デザインから入る婦人用ウオッチ、時計つくりの入り口、出口が全く異なった時代だったのでしょう。
埋められたタイムカプセルは2つ、1971年、大阪城公園本丸跡に埋められました。上側の二号機は、2000年に一度掘り出され中身をチェック、以降100年ごとに検査が行われるようです。チェックは上側のみで、下側のカプセルが開封するのは、6970年。万博開催から5000年後に設定をされています。
5000年後の日本人がセイコーの腕時計を見て何を思うのでしょうか?
2025年、55年ぶりに再び、大阪で万国博覧会が開催されます。あらたな、タイムカプセルが埋められるのでしょうか?腕時計も再び、収納されるでしょうか?東京オリンピックに引き続き、こちらも楽しみです。